TEN CARAT

MENU

MEDIA

第54回台北金馬映画祭レポート!!

11月3日~24日、台湾台北市で開催されている第54回台北金馬映画祭。

田中麗奈出演映画「幼な子われらに生まれ」が出品され、11月14日、15日に上映と舞台挨拶が行われました。

 

台湾・台北中心地の最大級のシネコン映画館「Shin Kong Cinemas」の最大キャパスクリーン320席の場内が満席で埋め尽くされ、感度の高い 20~30 歳の台湾の男女の若者中心で熱気に包まれる中、田中麗奈と三島有紀子監督が登壇しました。 

 

田中は本作で、男性に寄り添いながら生きている妊婦の専業主婦・奈苗という役を演じており、

「奈苗 は家族を特別に重要視している主婦です。彼女にとって家庭は何よりも重要で、一家が幸せに生活する事 を何より一番に望んでいます。おそらく経済の上では夫を頼って生きているけれども、彼女は家族・家庭を 守る意識は誰よりも強いと思います。」と自身の新境地とも言える役柄を振り返りました。

 

舞台挨拶の全てを中国語でスピーチし、会場を沸かし、その中国語での受け答えの流暢さに大喝采を浴びました。 

 

ドキュメンタリー出身の三島監督ならではの演出も見どころの本作。


ドキュメンタリータッチの撮影を行い、まるでその場面の中にいるかのようなリアリティーを引き出したという三島監督は、

「ドキュメンタリ ーと劇映画の違いはもちろんあります。しかしながら役者さんもひとりの人間ですから、癖や性格もそれ ぞれですし、その日のコンディション・感情によって様々な変化が有ります。どうしたら、その作品、また はそのシーンの目指す一番いい演技をしてもらえるだろうか。とその役者さんを観察するところから始めます。例えばこの 2 人なら自由にやってみてもらう、このメンバーなら 1 人の芝居を決めてその反応を見 るのが一番ではないか、など、その日や役者さんの組み合わせによってやり方を変えていきます。その時 生まれる役者さんどうしの化学反応がなにより大事ですから、そういう《人間の化学反応を切り撮る》という点では、ドキュメンタリーと劇映画は近い部分があると思います。」と本作ならではの演出方法を語られていました。

 

Q&A では、台湾の国民性を反映した本作への賞賛の質問や、奥深く時に鋭い作品内容に言及した質問が 30 分以上に渡り活発に交わされました。 

全州(ジョンジュ)国際映画祭、上海国際映画祭、モントリオール世界映画祭、トロント国際映画祭に続き台湾でも大絶賛だった本作。

世界中で高い評価を受けています。 

 

映画「幼な子われらに生まれ」
全国にて順次公開中です。


ぜひ劇場でご覧ください。

―――――――――――――――――――――――――――

2017年8月26日より
東京・テアトル新宿、シネスイッチ銀座ほか全国ロードショー
「幼な子われらに生まれ」

出演:浅野忠信/田中麗奈/鎌田らい樹/新井美羽/水澤紳吾/池田成志/宮藤官九郎/寺島しのぶ
監督:三島有紀子
原作:重松清「幼な子われらに生まれ」(幻冬舎文庫)
脚本:荒井晴彦

http://osanago-movie.com